マイ・ファミリー総合カタログ

家族や子育てについてのカタログ

大人だってホントは、妖怪が好きなんやで!


僕は妖怪が好きです。子どもたちと水木しげる先生の書かれた妖怪の本を読むのが好きです。

 

 

前回は、息子に好きな妖怪を聞きました。

 

family-base-camp.hatenablog.jp

 

今回は、僕が好きな妖怪を一つご紹介したいと思います。


☆ホントは優しい妖怪 さとり☆

みなさんは、『さとり』という妖怪をご存知でしょうか?

このさとりがどういう妖怪かというと、人間の心をなんでも読み取ってしまうという能力があり、最終的には人間は食われてしまうそうです。

ちなみに、ウエンツ瑛士くんが主役の鬼太郎を務めていた実写版映画『ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌』の中で上地雄輔さんが演じていた妖怪が『さとり』です。

僕たち親子が妖怪の研究をするときに使っている本『日本妖怪大全』の中でさとりはこんな風に紹介されています。

 

あるとき、ひとりの樵(きこり)が大和田山の森で木を切っていると、不意にその魔物が現れ、樵は怖いと思った。すると魔物は、「今、お前は怖いと思ったな」といった。樵は真っ青になって、ぐずぐずしていたら食われるぞと震えていると、「今、食われると思ったな」という。樵は、もうどうなろうと諦めろと思うと、魔物はまたしても、「どうなろうと諦めろとおもったな」という始末。仕方がなく樵はそのまま気を割っていると、魔物は隙があればとって食おうと狙っていた。そのとき、男が割っていた木の破片勢いよく飛んで、魔物の目に刺さってしまった。さすがの魔物も「思うことより思わぬことの方が怖い」といいながら逃げて行ったので、樵は思わぬことで命拾いしたという。

 

日本妖怪大全P127

 

 

どうでしょう。人間の心をすべて読み切ってしまう妖怪さとり。怖いですよね。。。


☆さとりはなぜ人間を食うのか?☆

ところで、さとりはなぜ人間を食うのでしょうか?ただ、人の心をズバリ的中させて、驚かせるというだけでも十分怖いはず。。。

だけど、さとりは隙あらば、人間を食べてしまうのです。

これを読み解くヒントを見つけました。

人の心を読み取る桃色の鹿妖怪。元は温厚な性格だったが長年にわたって人の心を読み続けるうちに、その醜さ、汚さに嫌気がさす。人の弱みに付け込み心を操り、糞を撒き散らす。

出典:Wikipedia ゲゲゲの鬼太郎 (実写映画)より

 

 

見つけちゃいましたね。このさとりという妖怪。最初は温厚な性格だったけど、人間の心を覗くうちに、『うぁ、どいつもこいつもロクなこと考えてへんやんッ!』ってなったのですね!

Wikipediaでは『糞をまき散らす』という行動に出ています。つまり、、、

 

クソ野郎には糞をぶっかけてやるッ!!!!

 

ってことですね。(笑)

しかし、妖怪大全の中では食われてしまうことになっています。

糞ぶっかけられる方がマシですね。。。


☆さとりから学んだこと☆

これは僕の持論ですが、妖怪というのは人間に何かを伝えようとして出てきたのだと思うのです。人間に対して『このままじゃまずいよ。』というメッセージを伝えるために人間界に出てきているのだと思うのです。

では、このさとりは何を人間に伝えようとしているのでしょうか?

それは、

『考えるな、感じろ!』

ということだと思うんです。

 

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ところで、今までの人生を振り返ったときに、考えて何かいいことがあったか?というと、あまりなかったんじゃないかと思っています。むしろ、ロクでもない事ばかり考えてしまうし、考え出すと、マイナス思考でいっぱいになってしまう気がします。

そうなると抜け出すのが難しくなることってありませんか?

もしかすると、それは、“さとり”という妖怪に憑りつかれているのかもしれません。

それでも考えるのをやめないと、自分を破壊してしまうことになる。

さとりに喰われてしまいます。

その前に考えることをやめましょう。考えて、考えて、重くなってしまうことなく、軽く軽く飛躍しよう!

さとりという妖怪は、そんなことを教えてくれているのかもしれません。