逃げるは恥だがアドラーは役立つ5
みなさん、こんばんは。
アドラー心理学の役立つ話を書いていこうというこのカテゴリー。
僕がアドラー心理学のグループ体験にもとづく育児学習コースに入門し、卒業したのが去年の7月。
そこからちょうど一年が経とうとしています。
あれから、ほぼ毎日パセージのテキスト、または、アドラー心理学の本を繰り返し読んでいます。
そして、月に1回はアドラー心理学の学習会に参加するようにしています。
実際に、僕はアドラー心理学を学び始めて、本当に良かったと思っています。
アドラー心理学は学ぶメリットが多くあるように感じます。
アドラー心理学を学ぶことで得られるもの。
今日はそんな「アドラーのご利益」をご紹介できれば嬉しいです。
☆僕らはどうせ不完全。すべては不完全から始めよう!
アドラー心理学を子育てに取り入れるということは、アドラー心理学に基づく態度で子育てをしていくことになります。
アドラー心理学を子育てにとりいれること。これはある意味でとても厳しい子育てになると感じています。
アドラーなのに厳しい?
そう思う方が多いのではないでしょうか?
「アドラー心理学って罰を使わないんじゃないの?」
確かにそうです。子どもに罰は使いません。ついでに、賞も使わないんです。つまり、怒らないし、ほめないということですね。
では、何が厳しいのでしょうか?
これは、子どもにとって厳しいのではなく、「親自身にとって厳しい」ということです。
そのように僕は感じます。
アドラー心理学って本では学べません。それはちょうど、野球するのに本を見ただけで打てないのと同じです。
本を読んで知ることはできるけど、実際にそれを生かすことは難しいんです。
ではどうすればいいか?
ちゃんと、先輩アドレリアンの方々の空気に触れて、学んでいく必要があります。
僕はアドラー心理学の中でもパセージという「アドラー心理学のグループ体験にもとづく育児学習コース」を卒業しました。これは、アドラー心理学の第一人者、野田俊作先生が開発されたものです。
パセージにはパセージリーダーがいて、その方を中心に、普段の育児に関する問題を、パセージのテキストに合わせてみんなで検討し、実際に自宅に帰って子育てだやってみて、結果をまたフィードバックする。ということを繰り返します。
だから、子育てが独りよがりにならないんです。子育てが独りよがりになると、「私は絶対に正しい子育てをしているに違いない。」という考えが凝り固まっていき、それを疑うことがなくなります。
しかし、アドラー心理学を学び、学習会に参加することで、自分の子育てが失敗しているか成功しているか。これを知ることができます。
失敗しているのに気づく。これってすごく大切なことだと思うんです。
これは子育てだけじゃありません。
自分自身の人生にとってもそうじゃありません?
人間はみんな、いつだって不完全です。
だから成功ばかり追い求めるのじゃなく、失敗から始めればいいじゃないですか?
それと、人は成功には気づきやすいのですが、失敗していることには気が付きにくいものです。
子育てにアドラー心理学というフィルターを取り入れることで、自分の子育てが成功しているか?失敗しているか?
常に自分自身に問うことできるのです。
失敗してもいい。
たとえ失敗したとしても、大切なのは、それをどうするかじゃありませんか?
最も重要な問いは、どこからではなく、どこへである。
あなたの子育てはどこへ向かっていますか?
それがはっきりしていれば失敗しても大丈夫。
きちんと修正できるはずです。