「味噌とテレホンカードの共通点」
最近の若い子は「テレホンカード」がわからないらしい。
テレホンカードが分からないということは、裏を返せば公衆電話がなくなったということだ。
僕たちが、小学校のときには、テレホンカードは必需品だったと思う。
学校に1台は公衆電話がせっちされていて、母親に
「なんかあったらこれで電話をしてきなさい。」
とテレホンカードを持たされていた記憶がある。
それが、今や携帯がこれだけ普及していることで、テレホンカードの必要性がなくなってしまった。だから、最近の若い子はテレホンカードが何かが分からない。
時代とともに新しくなるものもあれば、古くなり消えてしまうものもたくさんある。
そんなものの一つに「発酵」があると思う。
例えば、昔はどこの家でも自分の家で味噌を作るのが当たり前だった。
それがいつのころからか、味噌はスーパーで買うものになり、そのうちに作り方すら忘れてしまった。
自分も3年ほど前に味噌を作るまでは、味噌の作り方なんて分からなかった。
だけど、作ってみると、とても簡単で面白いのだ。
それに、ちゃんと発行しているので、「味噌が生きている」感じがした。
ちなみに、スーパーで売られている味噌のなかの一部は「味噌」ではなく「味噌風味の食べ物」だ。
どういうことかというと、確かに味噌の味はするけれど、麹菌は死んでいる状態なのだ。
味噌づくりは面白い。面白いし、スーパーで買うよりもはるかに健康にいい。
昔はどの家も、自分の家で味噌を作って食べた。
今は、スーパーで買うのが当たり前だ。
そんな状況を昔の人がみたとしたら?
きっとこう言うだろう。
最近の若い子は「味噌の作り方」がわからないらしい。