発酵と思考6『発酵と子育て』
子育てと発酵は似ている。
それは、「ほっとけば育つ」ということだ。
例えば、味噌の発酵を考えてほしい。
味噌の作り方は大豆を煮て潰し、塩と米麹を混ぜ、あとは寝かせるだけだ。
そしたら、半年後、あら不思議お味噌になっている。(途中一度だけ天地返しをする)
味噌づくりで最大の仕事は何か?
それは「待つ」という作業だ。
味噌づくりの98%は待つという作業である。
いやいや、「待つ」といよりは「見守る」という方がいいかもしれない。
ただ待つだけじゃなく、いい味噌ができるように願いながら「見守る」のだ。
子育てもこれに似ていると思う。
子育ても親の仕事の98%は「見守る」ことのような気がする。
しかし、親は「見守る」のではなく「手塩にかける」のである。
なぜ、手塩にかけてしまうのか?
その理由の一つは、「手塩にかければかけるほどいい子が育つと思っている」からだ。
それで、“しょっぱくなりすぎる”ぐらい塩を入れる。
はたして、手塩にかければかけるほど子どもは、自立し社会に役立つ大人に育つのだろうか?
もちろん、これは親が子育ての目標をどこに置くか?で変わってくると思う。
だが、子どもがちゃんと自立し、社会の役に立てるような人間になるということは
どの親も目標としているのではないか?
だとすると、塩を入れすぎるのはよくない。
なぜならば、塩の入れすぎは
いい菌も殺してしまうからだ。
時として、塩(ナトリウム)の過剰摂取は
毒となる。
ところで、あなたは、、、毒親になりたいか?