失敗を恐れる後輩に、先輩としてかけてあげたい言葉。
後輩の話です。会社でね、「失敗できない」という思いが強く、会社の中で窮屈な思いをしている後輩がいます。といっても、直接話をきいたわけではなく、他の人からそういう話を聞いたんですね。
その後輩のことをもう少し話すと、県外からこの会社に就職して、今は家族を県外に残し、自分が一人がこちらに住み、働いています。ご家族の関係でもう少ししてから、他の家族はこちらに移住してくるそうです。
それで、本人曰く、「僕は失敗できないんです」と言って、不安を漏らしていたという話を聞きました。
この気持ちって僕は分かるんですね。なぜなら僕も、地元から離れて、県外から今の会社に働きに出てきたからなんです。
だから失敗できないという気持ちは分かります。だけど、「失敗できない」ってすごく力みを生む言葉だと思うんです。
☆失敗できないという鎖をほどこう☆
失敗できない。失敗できないってどういうことでしょうか?おそらく「完璧じゃないとだめだ」ということだと思うんです。もちろん、完璧を目指すのは良いことです。だけど、100点満点中99点は失敗で100点のみが価値があるもの。
そんな風に思うのって窮屈だと思うのです。
それは呪縛となって自分につきまといます。自分をがんじがらめにして窮屈にする鎖となりえます。その鎖をどうやってほどくのでしょうか?
それは、失敗というものを冷静に見つめなおすということだと思うのです。失敗って何でしょう。どういう状態が失敗となるのでしょうか。
僕の思う失敗って、自分の思い描いたゴールとは違う結果になり、それが全体として悪い結果となってしまった状態です。こういう状態を失敗というのだと思うのです。
じゃあ、失敗ってそんなに悪いことなのでしょうか?僕はそこまで悪いことじゃないと思うんです。むしろ、失敗することで覚えることもあります。
そして何より、失敗することが悪いんじゃなくて、失敗しても何もしないのが悪いんだと思うのです。失敗ってそんなに悪いもんじゃありません。むしろ、失敗した後、その人がどんな行動をとるのか?
それを試されているんだと思うのです。
☆僕に何ができるかな?☆
何かの縁で同じ会社に働くこととなった僕と、失敗に悩む後輩。そんな後輩のために僕には何ができるでしょうか?
僕も、県外から今の会社に出てきて、7年間何とかやっています。子どもも2人育てています。そういう経験から、失敗に悩む後輩に何ができるでしょうか?
まあ、具体的に何かを相談されたわけではないので、単なる老婆心でしかないのですが、しかし、こんなことを言ってあげることはできると思います。
「もし、困ったことがあったらいつでも相談に乗るよ。」
もし、失敗したとしても、それは挽回できるということ。
キミが働いている会社は、たった一度の失敗で居場所がなくなってしまうというような会社じゃない事。
あとあと振り返ってみると、あの時の失敗が今に生きていると思えるようになること。
そんなことをメッセージとして伝えたいと思います。
この7年間、いろんな失敗をしてきたけど、なんとか生きているちっぽけな先輩がね!