発酵と思考①「無菌状態」
こころなしか、体の調子がいい。
豆乳ヨーグルトの作り方は簡単だ。
米ぬかを利用した乳酸菌を作り、豆乳に混ぜるだけだ。
これだけで、豆乳ヨーグルトができる。できた後は、食べた分だけ豆乳を継ぎ足せば
またできる。
腸内フローラという言葉が流行っているが、これで、私の腸内には活きた乳酸菌がたくさん増えているだろう。
さて、最近は、何でも除菌する傾向にある。
手洗いもそうだし、台所のアルコール除菌もそうだ。
そんなに菌が怖いか?
菌の何が怖いかというと、おそらく見えないからだ。
見えない何かの力で、ある菌は人間にとっていい活動をする。また、ある種類の菌は命を脅かす。
どちらにしても、人間の裸眼では見ることができないので、それなら全部殺してしまえ!というのが最近の流行りだと思う。
ところで、大昔の人々は、そんな目に見えない菌とうまく付きあい生きてきた。
当然、除菌スプレーなんてない時代にだ。
もちろん、悪い菌のはたらきで、得体のしれない病気が蔓延することもあったかもしれない。
しかし、そんな状況でも、人々は自分たちにとっていい菌をうまく活用して生きる術を発明した。
これはすごいことだ。
とくに日本人は発酵と深く結びついた生き方をしてきた。
見えないものを排除しようとせず、活用しようとした工夫が今も残っている発酵食品だ。
見えないものの力って大事なんじゃないかと思う。
今の時代だからこそだ。
すこしスピリチュアル臭くなるが
現代における『間違いの多く』は
見えないものを信じる力がなくなったことじゃないか?
もしも、見えるものしか信じないとしたら
すごく自己中心的な人間ができあがるのではないだろうか。
そんなことを思いながらヨーグルトを食べた。
こちらは発酵について面白かった本の一つ