「アメトーク読書芸人でおススメ!サピエンス全史を読んでいるよ♪」
サピエンス全史という本が面白いです。サピエンスつまり、現代のヒトがどのように進化し、今後どこへ向かっていくのか?ということが書かれています。上下巻にわたる本で、かなり読みごたえがあると感じます。
ちなみに、まだ下巻の最初の方までしか読めていないのですが、ここまで読んで面白かったところを紹介したいと思います。
☆平等ってなに?☆
以下は本文より抜粋です
とはいえ、あらゆる人間が平等であるという考え方も、やはり神話だ。いったいどういう意味合いにおいて、あらゆる人間は互いに同等なのだろう?人間の想像の中を除けば、いったいどこに、私たちが真に平等であるという客観的現実がわずかでもあるだろうか?
著書:サピエンス全史(上)P140-141
この本は、非常に危険というか、ある意味ではデンジャラスな本ですね(笑)だけど、誰もが感じていることを生物学の観点から明らかにしていっているのです。
まあ、でも、こういうことを言うと、学校の先生とか、アメリカの方たちには怒られそうですね。(笑)
さらに、このデンジャラスな文章はこう続きます。
先ほど挙げた、アメリカの独立宣言でもっとも有名な以下の文を、生物学的な言葉で言い換えられるか、試してみよう。
我々は以下の事実を自明のものと見なす。すなわち、万人は平等に造られており、奪うことのできない特定の権利を造物主によって与えられており、その権利には、生命、自由、幸福の追求が含まれる。
~中略~
アメリカ人は平等という考えをキリスト教から得た。キリスト教は、誰もが神によって造られた魂を持っており、あらゆる魂は神の前で平等であるとする。だが、もし私たちが神や天地創造や魂についてのキリスト教の神話を信じていなければ、あらゆる人が「平等」であるとは、何を意味するのか?進化は平等ではなく差異に基づいている。
~中略~
というわけで、アメリカ独立宣言の例の一文を生物学の言葉に翻訳すると、以下のようになる。
我々は以下の事実を自明のものと見なす。すなわち、万人は違った形で進化しており、変わりやすい特定の特徴を持って生まれ、その特徴には、生命と、快楽の追求が含まれる。
著書:サピエンス全史(上)P141-142
うわっ、す、、、すごい。。。(笑)
アメリカの独立宣言を生物学的な言い方に直すと、アメリカ人は神様によって平等には造られてはいないということになりますね。
そして、「権利」が与えられているのではなく、生物学的な「特徴」があるだけ。
どうでしょう?どちらの方がお好きですか?
ここで、平等ってどういうことでしょう。よく理解されているのが「みんな同じ」ということだと思います。
だけど、考えてみると、「みんな同じ」って怖いことだと思いませんか?
僕とあなたは同じですか?
同じではないですよね?
例えば、あなたの方が、僕よりも走るのが速いとしましょう。
それで、僕の主張はこうです。
「人はみんな同じはずだ。なのに、あなたの方が走るのが早いのはおかしいではないか!僕にも走る権利がある。あなたは、走るのが遅い僕に合わせてゆっくり走るべきだ。」
こんな風になりませんか?
「平等」を「みんな同じ」って考えるとこんな感じになりそうです。
一方で、生物学的には「平等」ではなく、「特徴」と言い換えられています。
ということは、「足が速い」のが特徴であるのと同じように「足が遅い」のも特徴であるということです。
人はみんな特徴を持っていてそれぞれ違っています。同じじゃありません。
なので、それぞれの"いい特徴"をいかして生きていく方がいいと思いませんか?
人間には生まれながらにして神様から与えられた権利がある。
反対に
人間には進化の過程での特徴がある。
みなさんは、どちらの考え方の方がよりいい未来が待っていると思いますか?
おもしろいテーマですね。
いろんな意味で怖いけど。(笑)
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