夫婦で"夫婦別姓"について話したら大切なことに気づいたよ。
今日のこと。夕食を食べた後、子どもたちは、別の部屋で遊んでいた。夫婦二人になったので、食後のコーヒーを飲みながらこんなことを聴いてみた。
「夫婦別姓ってどう思う?」
先に言っておくと、僕自身は選択的夫婦別姓には反対だ。
妻はこういった。
「どういうこと?」
僕は、いま話題になっている選択的夫婦別姓に関するニュースを説明した。
一連の説明を聞いた妻は少し悩んでいた。
そしてしばらく考えてこういった
「それって結婚する意味あるん?」
それを聴いて僕は嬉しかった。なぜなら僕もそう思っていたからだ。
☆結婚って何かをもういちど問う☆
結婚ってなにか?ただ、一人の男と、一人の女が出会って一緒に住むということなのか?
これは、僕と妻で話していて共通感覚として持っているのだが、結婚って「覚悟」が必要ということだ。
結婚には覚悟が必要。
例えば、結婚するということは、夫(妻)だけじゃなくて、その両親や祖父母、兄弟ともつながり、お互いに協力しながら生きていくこと。
例えば、子どもを産み、育て、社会人として自立させるという責任がお互いにともなうこと。
例えば、経済的に、もしくは身体的に苦しい状態となったとしても、夫婦や家族で協力して乗り越えていくということ。
そんな風に僕と妻は思っている。
それで、僕は妻にこう聴いた。
「もし、苗字をえらべるとしたら、別にするのがいいと思う?」
すると、妻は即答で
「絶対イヤ。」
「なんで?」
「だって、苗字が変わったときに"あぁ、結婚したんやな"っ実感したから。」
僕は改めて、夫婦同姓結婚って素敵だと感じた。そして、そんな風に思ってくれる妻にも感謝した。
☆結婚を軽い感じで考えると・・・・☆
今回は選択的夫婦別姓について考えた。そのきっかけになったのは先ほども紹介したが、サイボウズの青野さんのニュースだ。
もちろん、表に出ていないだけで、ご本人たちには苦労がたくさんあったのだと思う。
そして、この訴訟の結果はまだ出ていない。
なので、どう言う判断が下されるかは分からない。分からないが、軽々しい気持ちで「選択的夫婦別姓にYES」というのはやめた方がいいと思う。
どっちか選べるなら選びたいというお得感からYESを言うべきではないと思う。
お得感とは、例えば、「別にどちらでもいいけど、選べるなら選びたい」「選択の幅が広がるならそちらの方がいい」という気持ちで、賛成はしない方がいいと思う。
なぜならば、結婚というのは覚悟が必要で、苗字をどうするかは、夫婦としての覚悟が試されるからだ。
そもそも、なぜ日本人同士の結婚については「夫婦別姓」が選べないのか?それを考えてみるといい。
これは、僕が思うに
「日本人同士だけが夫婦別姓を選べないのは平等じゃない」ということではなく
「日本人同士だからこそ、夫婦同姓にしよう」という意味だと思う。
それは、日本人と外国人の結婚については別姓でもいいことになっており、
また、日本人同士でも男女どちらの姓にするかは選べることになっている。
つまり、日本人なら夫婦どちらかの姓を名乗りましょうね。
ということだ。
「夫婦別姓」についてあなたが賛成しようが反対しようが
これまでの日本はそういう風にして子孫を残し、受け継いできた。
そうやって、覚悟のうえで結婚し、人生を歩んできた。
ご先祖様から両親につながり、その時間の流れの中に今の自分がいる。
同じように
ご先祖様から両親につながり、その時間の流れの中に今の妻がいる。
二つの大切な時間軸が重なるというのが結婚するということ。
その意味を考えなければいけない。
うかつに「選択的夫婦別姓」にYESを言うのは危ないと僕は思う。
結婚前はいろいろ想像するだろう。
相手の家族とはうまくいくか?
子育てはうまくやっていけるか?
もしも、経済的に苦しくなったらどうしよう?
病気やケガになったらどするか?
その他もろもろ。。。
だけど、一つ言いたいのは、
「それでも結婚したいのか?」
このただ、一つの問いである。
先のことを考えると、不安でいっぱいになるかもしれない。
だけど、この人となら乗り越えていける。
結婚に関する問題の大半は
夫婦の名前を別にすれば解決するのではない。
覚悟だ。