容赦なく厳しい人~♪アドラー先生の教えは~♪
僕は、アドラー心理学を勉強しています。それで、僕のアドラー心理学は野田俊作先生のアドラー心理学です。
なぜ、わざわざ、“野田俊作先生の”とつけるかというと、野田俊作先生以外のアドラー心理学があるからです。
例えば、『嫌われる系』の・・・(笑)
まあ、僕なんかが、とやかく言う筋合いはありませんが、僕は、野田先生のアドラー心理学に出会えたことに感謝し、地道にアドラー心理学の学習と実践に努めています。
例えば、僕はアドラー心理学の本やテキストを毎日読みます。それは、仏教徒が経典を毎日読むのと同じで、アドレリアンは、毎日、本やテキストを読んで、自分の子育てや行動がアドラー心理学の理論にのっとっているか?ということを確認しながら生活をしています。
特に僕みたいなアドラー初心者はね。じゃないと、すぐにもとの生活にもどってしまいますからね。
その根底には、『野田先生のアドラー心理学が大好きだ』ということがありますね。
☆アドラーパパ、ついにアドラー総帥が書いた本を読む☆
それで、今までは、野田先生が書いた本を読んでいたのですが、最近は、アドラー先生自身が書いた本を読んでいます。
それがこちらです。
- 作者: アルフレッドアドラー,Alfred Adler,岸見一郎
- 出版社/メーカー: アルテ
- 発売日: 2010/05/01
- メディア: 単行本
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人生の意味の心理学です。ちなみに訳は岸見一郎さんがされています。
僕は現在アドラー心理学を子育ての場面で役立てています。だから、僕のアドラー心理学は『子育ての意味の心理学』ということになりますね。
この本のタイトルは『人生の意味の心理学』です。
子育てと人生。
この本を読むことで、僕のアドラー心理学はさらにアップデートしそうに思うのです。
☆容赦なく厳しい人アドラー先生の教えは~♪☆
ゆっくりいけ、じっくりやれ、カメに乗れ~♪
ではないですよ(笑)
これは、おぼっちゃま君です!
では、アドラー先生は本の中でどんなことを言っているのか?一部ご紹介します。
他の人はどうなっただろうか。協力しなかった人、人生に別の意味を与えた人、「人生から何を得ることができるか」としかたずねてこなかった人は、どうなったであろう。彼〔女〕らは何も残さなかった。死んだというわけではない。彼〔女〕らの人生は不毛だった。われわれの地球自身が彼〔女〕らに語りかけ、次のように言ったかのようである。「われわれはあなたたちを必要としない。あなたたちは人生に向いていない。あなたたちの目的と努力。あなたたちが重要だとみなした価値、心と精神には未来がないからだ。立ち去れ!必要ではないのだ。死に失せろ。消え去れ!」。どんなものであれ、協力以外のことを人生の意味とした人への最後の審判はこうだ。「あなたは価値がない。誰もあなたを必要とはしない。立ち去れ!」。もちろん、われわれの今日の文化においては、多くの不完全さが見られる。欠陥があるところは変えなければならない。しかし、その変化はいつも人類の幸福にさらに貢献するものでなければならない。
著書:人生の意味の心理学(上) P17-18
少し長いですが、読んでみてどうですか?どう感じましたか?
アドラー先生は「貢献こそが人生の意味である。」ということをおっしゃられています。考えてみると、アドラー心理学(個人心理学)は自分自身が他者に貢献し、そして、子どもや、必要があれば他の人にも、どうやって他者に貢献して生きるのか?ということを学んでもらう学問です。
人生に生きづらさを感じている人は何らかの目的で「他の人に貢献する勇気がくじかれている」と思うのです。
☆厳しさの裏には伝えたいことがある☆
アドラー先生がおっしゃられている言葉。「貢献こそが人生の意味である。」これこそが、アドラー先生が個人心理学(アドラー心理学)の中で伝えたいことなんだと思いました。
「貢献こそが人生の意味である。」
少しまえに“アドラー心理学ブーム”がありました。なぜ、アドラー心理学ブームが到来したか?と言うと、僕が思うに『課題の分離』というアドラー心理学特有の勇気づけの手法があまりにもインパクトが強かったからだと思います。
『課題の分離』がどういうものかと言うと、『課題にどう取り組むかの結末が最終的に誰に降りかかるのか?』ということを考えて、結末が自分ではなく相手に降りかかるときは、不用意に足を踏み入れないことにしましょう。
ということです。
しかし、ここがドラマ『嫌われる勇気』などで、世間一般に、必要以上にクローズアップされたことにより、
自分は自分、人は人。ということが強調されました。
その結果
自分が気に入らないことは無視してもいい。
というような流れになったように感じています。
自分が気に入らなければ、無視してもいい。
これって、アドラー先生がおっしゃられているメッセージと照らし合わせてみるとどうでしょう。
『貢献こそが人生の意味である。』
『自分が気に入らなければ、無視してもいい。』
貢献こそが人生の意味である。とするならば、課題の分離だって、ほかの人へに貢献というものがあってこそ、はじめて意味があるものだと思います。
なぜならば、もし、自分が気に入らないものを無視し、遠ざけ続けるとします。
するとその先に待っている結末は、、、おそらく、、、
孤立です。
最後に、今一度、アドラー先生の言葉を引用して、終わりにします。
どんなものであれ、協力以外のことを人生の意味とした人への最後の審判はこうだ。「あなたは価値がない。誰もあなたを必要とはしない。立ち去れ!」
ーおしまいー