"人生は苦しい"と子どもにちゃんと教えよう!
そういえば先日。家族で夕食を食べているときに、息子がこんなことをつぶやきました。
「保育園が楽しくない。」
保育園が楽しくない。これって皆さんどう思いますか?
これは僕の考えですが、息子は今、すごく良いことを学んでいるなぁと感じました!
そうなんです!人生はこれからも、楽しいことよりも、楽しくないことが多いです。基本的に苦しいことが続きます。
みなさんはどうですか?毎日毎日楽しいですか?毎日がスペシャルですか?
そうじゃないですよね。親がそうじゃないんだから、子どもの人生が親と違って、楽しくて仕方ないという風にはならないでしょう。
逆に、親が楽しい人生を送っているとして、子どもにも楽しい人生を強要するというのもおかしな話でしょう。
だって、親の人生は親の人生。子どもの人生は子どもの人生。
親が子どもの人生に"勝手に味付け"するわけにはいかないですよね。
まあ、毎日がハッピーなんていう"人生から逃げている人"はそう多くないでしょうけど。
それで、人は誰しもが、人生の中で基本的に苦しみを味わっています。だから、人生は基本的に苦しいことの連続なんです。
どんなに理想を思い描いても、理想通りになることはないし、人生が完成することはないです。何も未完のまま死んでいくのはピカソだけではありません。僕の人生も、息子の人生も、そしてあなたの人生も、未完のまま終わっていくんです。
そこに行けばどんな夢も叶えてくれるよガンダーラなんてないんですね。
っと、ここまで書いてきて、もしかすると僕のことをこう思ったでしょうか?
『なんてさみしい奴なんだ。』と。
こういう書き方をすると、僕は人生に悲観的だと思われるかもしれないのですが、そうではないと思っています。
僕は自分の人生が気に入っているんです。好きですね、僕の人生。僕は、自分の体も気に入っているし、自分の今までの人生も好きだし、これからの人生も好きだと思います。
なぜ、そんな風に思えるかというと、
「苦しい人生の中にいて"くつろぐ方法"」
を学んでいるからです。これは大きいですねッ!
苦しい人生の中でくつろぐ方法。のんびりする方法。
僕が息子に学んでほしいことはこれです。
苦しいことが前提の人生の中でくつろぐ方法。
これってすごく強いことだと思いませんか?逆を考えてみればわかると思うんですが、仮に子どもに「人生は楽しいよ!」と学んでもらうとするじゃないですか。
それで、本当に人生が楽しいことばかりなら『ホントだ!人生って楽しいッ!』と言うことになるんですが、もしも、「なにこれ!?想像してたんと違うッ!」ってなったとすると、、、、
人生、悲惨ですよ。
基本的に人間は、マイナスから始まりプラスへと進んでいきます。つまり、苦しいことから、楽しいことを目指して進んでいくんです。
それが逆になり、スタートがプラスで、そこからマイナスになっていくと、どうなるんでしょうか?
そういうときに人は、失望するのかもしれません。
人生に失望した人に勇気を与えるのは難しいことだと思います。しかし、最初から人生に対して"ワクチン"を打っておき、ある程度、人生というフィールドになれさせておく必要があるのではないでしょうか?
僕はそう思います。
だから、息子は保育園でとても大切なことを学んでいるんだと思います。
子どもは、予防接種を受けますが、今回の息子を見ていると、"人生の予防接種"を受けたようです。
人生の予防接種は家の中にいては受けれません。ということは、息子はちゃんと外の世界で生きようとしているんだと感じるんです。
楽しいだけがいい人生じゃない。
今回、僕が息子に伝えたいメッセージ、それは
『息子よ。人生はたしかに苦しい。だけど、苦しい人生を一緒に乗り越えていくために家族がいるんだよ!』
あなたもきっと、そうですよね?
ーおしまいー