マイ・ファミリー総合カタログ

家族や子育てについてのカタログ

『旦那に”家事”をさせようと”舵”を取ってる奥様へ。』

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☆どうして僕が家事をするようになったのか?

今、考えてみると、『なんて恥ずかしい考え方なんだ。』と思うことがある。それは、結婚してから、しばらくは『家事は嫁がするものだ。』とどこかで思っていた。ということだ。嫁がするものというか、“原則”嫁がするもので、どうしてもダメな時は手伝ってあげる。

 

そんな風に思っていた。

 

どこかで、俗にいう「亭主関白」というものにあこがれていたんだと思う。つまりは、自分が家に帰ったら、部屋の中はきれいに片付いていて、ご飯の準備もできている。そして、片付けなども原則、手伝う必要もなく、自分は家に帰ると、ただ、食べて飲んで寝る。

こういう生活をすることが理想であり、こういう生活をさせてくれることを妻にも望んでいた。

これはいつ頃のことかと考えてみると、やはり20代のころだ。

やはりというのは、20代というのは、コミュニケーションが短絡的だったと思う。つまり、どっちが上で、どっちが下か。そこにのみこだわるというか、こだわりたいというか。。。

 

家族の中で言うと、旦那として、父親としての自分が上にいて、その下に妻を含めて子どもたちがいるというような図式にして起きたかったのだ。

だから、妻や子どもたちが、そこに抵触するような言動や行動があると、例えば機嫌が悪くなったりしていた自分がいた。

これは、なんとも幼稚な性格だったと、我ながらにして思う。

ただ、そういう幼稚な性格から、現在は脱却に成功している。

これはすごく良かった。

なぜよかったか?というと、仮にあの時のまま幼稚な性格を大切に守って生きていると、おそらく、『家族の中で孤立』していたと思う。

つまり、そういう幼稚な性格を受け入れてくれているうちはいいけど、例えば、子どもが中学生や高校生になってこの性格を続けているとどうなるだろうか?おそらく、相手にしてくれないだろう。

まず、口をきいてくれなくなると思う。あるいは、口はきいてくれても、心からの会話は成り立たないだろうと思う。っというか、僕から物理的に距離を取るようになるとおもう。僕が家に帰ったら、自分の部屋に行くとか。。。

ようするに、腫れ物にさわるかのごとく、隅に追いやられるのではないかと思う。

こういう未来を望んでいる父親ってそうはいないんじゃないかな。

望んではいないけど、気づかずにそういう行いをやってしまっている人が大半だと感じる。

それって、悲惨だよね。

それで、現在の僕はどうかというと、家事や育児に積極的にかかわる方だと思っているし、それはほかの人から見てもそうらしい。

例えば、ご近所の同じような家族状況の奥さん方から、普段の僕を見て、『5000円払うから来てもらいたい!』という嬉しいお声も頂いたことがある。

自分で言うのもなんだが、積極的に家事育児に参加する方である。

それで、今日、話題にしたいのは結婚当初「亭主関白を目指していた」のに、なぜ、正反対の「家事や育児に積極的に参加する」ようになったのか?ということである。

これは、なぜか?と考えてみると家事や育児に対する考え方が変わったからだと自分で分析している。

ところで、あなたはこの質問になんと答えるだろうか?

『あなたは、誰のために家事や育児をするのですか?』

と聞かれたら、何と答えますか?

例えば洗い物。洗い物って誰のためにしているのだろうか?

おそらく、夫さんだったら「妻のために。」

奥さんだったら「旦那のために。」洗い物をしているのではないだろうか?

僕自身はこういう意識だったように分析している。

もちろん、これって素敵なことだと思う。ただ、こういう形で、ある特定の人に向けた言動や行動をすると、上下の関係になりやすいとも感じるところがある。

例えば、こんな風に思わないだろうか?

「自分は洗い物をしてあげているのに、夫は何もしてくれない。

「自分は子育てで忙しいのに、旦那は家事を手伝ってくれない。

「自分は洗濯物を畳んでいるから、ダンナには子どものおむつを代えてほしい。

つまり、これはこういうことだ。

 

「自分は○○をやった(やっている)のだから、相手には、当然、□□をしてほしい。(すべきだ)」
 
これがどういうことかと言うと、相手に対して、見返りを求めている態度だと思う。実際に「亭主関白を目指していた時期」は、たまに洗い物をするときとかも、「洗い物をする代わりに、妻には部屋の掃除をしてほしい」という風に思っていた。

こういう、態度で夫婦生活を続けていると、夫婦間でパワーバランスを競うようになると思う。

つまりは、妻のほうは

『旦那に家事や育児をさせたい。』

これに対して、夫のほうはどう思っているかと言うと、

『家事や育児に参加すると負けだ!』

と思うようになる。

この状態からは素早く脱却するほうが好ましいと感じる。


☆家事を通してパワーバランスを競っている

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おそらく、特に若い夫婦は家事や育児を通して「パワーバランス」を競っているのではないだろうか?特に20代ってそういうのを気にする年代じゃないだろうか?

例えば、20代の人が聞きそうな音楽。J-POPでよくありがちな恋愛ソングで、こんな意味の歌詞がないですか?

「俺がお前を守る!」

これはこれで、素晴らしいと思う。

ただ、この歌詞の後ろには“見えない歌詞”がくっついていると思う。

それは

「俺がお前を守る!(だから家のことは任せた!)

男の僕がこういうことをいうのもなんだが、

20代の男って、たいがいバカだ。(笑)

これは自分もそうだったからわかることだ。(恥)

バカというのは言い方が悪かった。言い換えると、性格が幼稚だと思う。

パワーバランスの話で言うと、こういう考え方を持った男に、「家事をして!」というと

「俺はお前を守るのが仕事で、家事はお前の仕事だろ。お前の仕事である家事を俺にやらそうとするのは、俺様に対して喧嘩を売っているってことなのか?」

 

全国の女性の皆さん、嘘みたいな話に聞こえるかもしれませんが、これは、ホントです。(笑)

 

だから、逆効果なんですよ。こういう性格の男に「家事を手伝え、育児を手伝え。」って言っても、「絶対手伝ってやるものか。」とかたくなに拒むでしょう。

なぜなら、男にとって、家事育児を手伝うことは「夫婦関係で敗北を意味する」のですから。

ましてや、ごくたまに手伝った家事に対して、例えば、奥さんに、「洗い物の油汚れが全然取れてないじゃん!ちゃんと洗ったの?」なんていわれると、もう、二度と洗い物をすることはないだろう。

なぜなら、家事に対して、妻から「洗えていない」という評価を下されたからだ。

「下された・・・」つまりそれは「妻が上で僕が下。」というパワーバランスを意味する。

こうなってしまっては、男は生きていけない。。。(笑) 


☆旦那に家事育児をしてほしいという前に・・・

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それで、なぜ、僕が家事育児に積極的に参加するようになったのかと言うと、それは幼稚な性格、つまり、考え方を変えたからだという話をしてきた。

じゃあ、どのように変えたのか?と言うと、家事育児に関して、妻のためにやっているというよりも、

『家族のためにやっている』

という意識にしたということだ。

こういう意識にした方が、だんぜん、便利だと感じている!

これの何が便利か?

その大きなご利益の一つが「見返りを求めない」ということだ。

もちろん、何の見返りも求めず、「旦那のために、妻のために」と思えるのってステキなことだと思う。

ただ、それがなかなかできないから、苦労するのである。

その点、「家族のために」という意識に変えると、見返りを求めにくい。

それは、ある特定の相手に対しての行動じゃないですからね。

それで、もう最後になりますが、ここからは、僕から奥様がたへのメッセージです。

それは何かというと、

旦那さんを変えるのではなく、奥様のほうから

「家族のために」という意識に代えてみませんか?

ということです。

つまり、家族の中でパワーバランスを競う争いから降りませんか?という提案ですね。

あなたのほうから、夫婦間のパワーバランスを決める戦いのリングから降りましょう。

そしたらどうなるか?

対戦相手のいなくなった男はどうしたらいいか分からなくなる。

相手がいるうちは戦い続けるけど、相手がいなくなってしまっては、どうしたらいいのか分からなくなるのが男だ。

そうなると、今度は、向こうから歩み寄ってくるに違いない。

時間はかかるかもしれないが、今度は、自然にこんな言葉が聞けるかもしれない。

「洗い物、手伝おうか?」

その時、あなたは、そんな旦那さんに対して

今度こそ、こう言えるだろう。


「まぁ、うれしい!ありがとう!」


ーおしまいー